阪本順治

プロフィール

1958年10月1日生まれ。

出身は大阪府堺市。生家の向かいが東映の映画館であったことから、幼少期より映画に親しんでいた。大阪府立三国丘高校を卒業後、横浜国立大学教育学部に入学(後に中退)。在学中に石井聰互、井筒和幸、川島透などの現場に助監督や美術助手として参加する側、自主映画の制作にも取り組んでいた。

1989年、「どついたるねん」で監督デビューを果たし、日本映画監督協会新人賞、ブルーリボン賞最優秀賞など数々の映画賞を受賞した。「闇の子供たち」では監督・脚本を担当。

作品性

男の世界を描いた作品が多く、「どついたるねん」「王手」「ビリケン」は新世界三部作と呼ばれている。これは阪本が「大林宣彦監督の『尾道三部作』に対抗しましょう」と冗談で言ったのが始まり。2000年の「顔」で、初めて女性を主人公にした映画を撮り、国内の映画賞を多数受賞した。また2002年の「KT」では、荒井晴彦の執筆した脚本を無断で書き換え、「映画芸術」誌上で荒井に批判されている。俳優陣では、佐藤浩市、原田芳雄、岸部一徳、真木蔵人、豊川悦司、國村隼らを好み度々組んでいる。しかし彼らを総称し「阪本劇団」などと呼ばれることに不満を感じ、著書で「俺たちは「なかよしクラブ」などではない」と語っている。

こどもを守る

ローコスト住宅って安っぽいイメージですが大丈夫なの?なぜ安いの??明石の一戸建てこの十数年で阪神淡路大震災、建築基準法改正、省エネエコ住宅の登場などによりめまぐるしい進化が遂げられていますのでいい家沢山ありますよ!

監督作品

1989年「どついたるねん」

試合中にKOされ、再起不能に陥ったボクサーの安達は、緊急手術の末奇跡的に回復する。しかし医師からは二度とリングには立てないと宣告されてしまう。ボクシングが人生のすべてだった安達はジムを開くが、リングへの思いは断ち切れず、自暴自棄の日々をすごしていた。しかし、元チャンピオンのコーチ・左島との出会いによって、復活への希望を見出す安達。トレーニングを積み、ライセンスを再取得した安達は、4回戦ボーイとしてリングに向かう。やがてカムバック戦の対戦相手が決まるが、それはかつての後輩、清田だった。

1990年「鉄拳」

ボクシングへの熱い思いを断ち切れないボクシングジムの中年オーナー・中本(菅原文太)はある日、ボクサーとして鋭い資質を持つ男・後藤(大和武士)に出会う。中本は指導にのめりこみ、後藤も順調にその才能を開花させてゆく。しかし、後藤は自ら招いた事故によってその右拳をつぶしてしまうのだった。

1991年「王手」

大阪・新世界に住む真剣師・飛田とプロの棋士を目指す香山は幼馴染だった。対照的な性格の二人だが、将棋が二人取り持つ腐れ縁の仲だった。そんな二人の前に老真剣師・三田村が現れる。飛田は置いた三田村にまったく歯が立たない。やがて名人戦に出場した飛田はなんとか勝ち進み、再び三田村と相対することになるのだった。

1994年「トカレフ」

平和な日々を送っていた家庭に、一人息子が誘拐され殺害されるという悲劇が襲う。父親は息子を守れなかったことを悔やみ続けた。だんだんと家族の歯車は狂いだし、ついに妻は家を出てしまう。一人取り残された父親は、犯人を追い詰め復讐することを心に誓う。

1995年「BOXER JOE」

ボクサーとしては致命的な網膜剥離を克服し、現役復帰を果たしたプロボクサー・辰吉丈一郎。彼のインタビューと架空のドラマを融合させた異色のボクシング映画。ドキュメンタリー部分では、辰吉のインタビューや薬師寺保栄との試合を、ドラマ部分では辰吉の熱狂的ファンであるお好み焼き屋の店主を中心とする人たちの人間模様を、コメディタッチで描いている。

1996年「ビリケン」

通天閣に祀られた、幸運を呼ぶ神様・ビリケンの活躍を描いたファンタジー作品。大阪・新世界や西成区を舞台に、大阪に住む人々をコミカルに描いている。「どついたるねん」「王手」に続く新世界三部作の一つ。

1997年「傷だらけの天使」

行き当たりばったりの生活を送る探偵コンビの満と久。久に愛想をつかされ、とうとう事務所をたたむことになってしまった満は、足立から最後の仕事をうける。シャブ絡みの調査のため、雑居ビルに潜入すると、そこでヤクザに襲われ、瀕死状態となった倉井という男に出会い、彼の幼い息子・蛍を別れた妻の元へ届けてほしいと頼まれてしまう。

1998年「愚か者 傷だらけの天使」

「傷だらけの天使」の主人公・満と久が出会う以前の物語。田村竜と阪本順治の共同脚本で撮影された。

2000年「顔」

主人公の正子は母親が営むクリーニング店を手伝っている冴えない女性。35歳を過ぎても家に閉じこもって生活している。ある日母親が急死し、その通夜の晩、ホステスをしている妹が正子に向かってきつい言葉をぶつけてくる。かっとなった正子は妹を殺してしまう。我に返った正子は、初めて外の世界へ飛び出し、逃亡生活を始めるのだった。

2000年「新・仁義なき戦い」

日本最大の暴力団・佐橋組の組長の死をきっかけに、組の跡目をめぐって若頭補佐の粟野と、若手実力者の中平が対立し始める。そんな中、粟野組の門谷は幼馴染のコリアン実業家・栃野と再会し、組の抗争へと巻き込まれてしまう。

2002年「KT」

1973年に起こった金大中事件を題材にした日本と韓国の合作映画。原作は中薗英助の『拉致-知られざる金大中事件』。

2003年「ぼくんち」

一太と二太はうらぶれた水平島の中でも特に貧乏な人間が集まる「うらの港」に住んでいた。父親はおらず、母・今日子は半年も家に帰っていない。そんな母がある日、離れて暮らしていた娘・かの子を連れて帰ってきた。姉かの子が母代わりとなり、兄弟たちは貧しくも楽しい生活を送っていた。しかしそれも束の間、母が新しい男に貢ぐために家の権利書を売ってしまい、三人は家を追われてしまうのだった。

2004年「この世の外へ クラブ進駐軍」

終戦後、敗戦国となった日本がまったく違うアメリカの文化を受け入れながら再生していく様を、5人の若きジャズメンの姿を通して描いた作品。かつて敵同士だった人々の葛藤と歩み寄りがリアルに描かれている。

2005年「亡国のイージス」

国家に反旗を翻したイージス艦の副長・宮津は、全ミサイルの照準を東京首都圏内にあわせていた。国家への復讐に燃える宮津からイージス艦を取り戻すべく、先任伍長・仙石は、過酷な闘いに挑む。

2007年「魂萌え!」

主人公の関口敏子の夫・隆之は心臓発作で急逝してしまう。葬儀の後、夫の携帯電話に見知らぬ女性から電話が掛かってくる。それは夫の愛人だった。8年振りに現れた長男には強引に遺産相続と同居を迫られ、人生で初めての喪失感を味わう暇もなく、次々に襲ってくる困難に敏子は立ち向かってゆく。

2008年「カメレオン」

カメレオンのようにいくつもの顔を持つ野田。何の疑いも持たれずに安い詐欺を繰り返し、金を奪う日々。ある日、仲間たちといつもの詐欺に成功した帰り道、偶然政府要人の拉致現場を目撃してしまう。それが原因で命を狙われるようになり、仲間が次々に殺されてしまう。

2010年「座頭市 THE LAST」

主人公の市は愛する妻・タネとの約束を守り、それまでの人を斬る生活を捨て、故郷で静かに暮らそうと心に決めた。彼は旧友の柳司の家に身を寄せ、百姓として生きるために杖を置いた。だが村は血も涙もない天道一家によって支配されており、彼らに苦しめられた百姓たちは、市に救いを求めるのだった。

2010年「行きずりの街」

塾講師の波多野は失踪した塾の教え子・広瀬ゆかりを捜し、東京へやってきた。そこで、12年前に自分を都内の名門女子高から追放した男たちが事件の背後にいることを知る。かつての学園関係者が出入りしているという六本木のバーを訪れる波多野。しかし、そのバーを経営種る女性は、波多野の別れた妻・雅子だった。

2011年「大鹿村騒動記」

南アルプスのふもとにある長野県大鹿村でシカ料理店を営む風祭善は、村で300年以上も続く伝統行事「大鹿歌舞伎」の花形役者。公演を間近に控えたある日、18年前に自分を捨てて駆け落ちした妻・貴子とその相手で幼馴染の治が現れる。記憶障害を抱え、駆け落ちしたことも善のことも忘れている貴子をいきなり返され、善は戸惑うのだった。

2012年「北のカナリアたち」

日本最北端の離島で小学校教師をしていた川島はるは、ある事故をきっかけに島から出て行ってしまう。それから20年後、東京の図書館で働いていた彼女は、教え子の一人が事故を起こしたことを聞きつける。その事故に疑念を持ったはるは、かつての教え子たちに合うため北海道を訪れる。恩師と再会した教え子たち、それぞれが胸に抱える複雑な思いを打ち明けてゆく。

主な受賞暦

日本アカデミー賞
第24回最優秀監督賞『顔』
第35回優秀監督賞・脚本賞『大鹿村騒動記』
ブルーリボン賞
最優秀作品賞『どついたるねん』

オススメ作品ベスト3

阪本順治監督作品でオススメの映画を紹介!

第1位

「どついたるねん」
いわずと知れた監督デビュー作。

1987年に出版された赤井秀和の自伝をもとに、阪本監督自らが脚本を書き、赤井本人の主演で映画化した。第32回ブルーリボン賞作品賞受賞。低予算の映画だが、迫力のある試合のシーンや、主演の赤井秀和の熱演は見ごたえがあり、多方面から賞賛されている。

第2位

「大鹿村騒動記」
主演を勤めた原田芳雄の遺作として話題となった本作。

南アルプスを望む美しい景観と300年以上続く大鹿歌舞伎を取り巻く人々の物語。村民約300人がエキストラとして参加し、笑いあり涙ありの心温まるストーリーとなっている。

第3位

「北のカナリアたち」
東映創立60周年を記念して作られた作品。

原作は湊かなえ。吉永小百合を主演に迎え、森山未來、満島ひかり、勝地涼など旬な俳優が勢ぞろいした本作は、第36回日本アカデミー賞で最多タイとなる12部門で優秀賞を受賞、うち3部門で最優秀賞を受賞した。映画の撮影のために作られた木造校舎も見所のひとつだ。

幸せってなんだろう